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インド日記―牛とコンピュータの国からインド日記―牛とコンピュータの国から
小熊 英二
新曜社 刊
発売日 2000-07




小熊英二入門としていかが? 2005-10-10
 一般受けしそうなタイトルと装幀から、正直言って本書の内容には期待していなかった。小熊英二の本だから購入しただけだったのだが、いい意味で見事に期待は裏切られた。旧植民地であり、世界で唯一のヒンズー文明の影響にある大国が、経済成長に伴ってナショナル・アイデンティティを求めて苦闘している姿が見事に浮き彫りにされている。寡婦殉死の伝統のある場所だけに、フェミニズム運動も根強い。成長に伴う貧富の格差や少数民族・言語の問題も大きい。そんな中、一番面白かったのは、著者の「どうしたらインド人になれるのですか?」という質問だった。これと正反対の問題提起がリービ英雄の「星条旗の聞こえない部屋」(講談社文芸文庫)でなされているので、興味ある方は一読を勧めたい。
 インドの現状を通じて日本の問題を考えさせられる本だ。インドというと、悠久の時間の流れの元、ガンジスとインダスという超大河とともに自然と一体化して暮らす国、といったユートピアのイメージを抱いている日本人が多いと思うが、その誤解は完全に覆されるだろう。そういう点からはアルンダティ・ロイの著作とも共通点を持っている。
 「三部作」に比べてボリュームが少ない点、また日記という体裁からしても、本書は小熊氏の著作にはじめて触れる方にとって格好の入門書ともなっている。もちろん、すでに「三部作」をご存知の方にとっても文句なしにお勧めの著作である。

日本研究者によるインド本 2004-12-18
インド本は数多いが、インド研究者による著書ではなく、日本を研究している著者によるものであることに惹かれた。インドは今近代化の道を歩んでいるが、TV放送やマイク、電飾など近代のツールを使って伝統的な寺院・宗教が存続していることに改めて気づかされた。そういえば、延々と僧が説教している番組を見たことがある。インドのNGOや知識人との議論が繰り広げられているのが興味深い。開発事業などでインドに関わる人には役立つだろう。また、著者が日本の事例をインドの大学で説明しているくだりは、日本のことをあまり知らない人にも参考になると思う。

インドと言いつつ、日本を見る 2004-09-29
客員教授としてインドの大学から呼ばれた小熊氏が、日本にいる妻に頼まれて書いた日記を元に作られたこの本。読みやすくて、インドの事情がわかりやすい。政教分離を説きながら、ヒンドゥー教徒が大半(8割)を占め、勢力をもつインド。
平等と説きながら、単一民族国家を装い、差別意識の強い日本。
この両者をナショナリズムという共通項をもって両者を同時に論じていく姿はとても興味深い。その他、著者の好奇心がとても旺盛で、だれ彼構わず質問をし、議論をし、沢山のことを学んで帰ろうとする姿があって、日記を飽きさせない。
いい本だと思います。

企業研修に この 一冊 2004-08-07
いままでに無かったようなインド旅行記。好奇心と無類のタフネスを持った 「知のドンキホーテ」が 裸眼で見つめたインドの世界が広がる。「ヒンズーとは何ですか?」というような シンプルな質問を投げかける その「地肩の強さ」。「皆さんの仰る その東南アジアという言葉の意味は何ですか?」という ナイーブに虚を突いてくる その「微妙な制球力」。そんなこんなで どんどんあっという間に読めてしまう。これも小生の独断と偏見ですが 企業の新入社員の研修で読ませると 案外凄く役に立つかもしれない。

楽しく読めて、ナショナリズム論の勉強にもなる 2004-03-06
久々に楽しく読み終えることのできた一冊。特に、インドでの初めての経験に敏感に(そしてナイーブに)反応しながらも観察する姿勢を崩さず、徐々に体調を整えていく過程が詳細に語られる最初の10日間ほどは、現代版漱石のインド滞在記といった趣きもある。 これからのアジア経済も、中国の次はインドといわれているが、戦後日本のナショナリズムと比較する筆者の視点は、思いがけず現代インドの複雑な宗教、教育事情を照らし出してくれる。長髪で髭のない、つまり筆者の言うところの「男か女か分からない」ような容貌の筆者がインド各地で庶民の中に溶け込んでいく様は痛快な冒険談としても読める。また筆者の撮影した多数の写真も単なるスナップ写真というよりも一級のフィールドワーク資料ともなっている。このような素晴らしい「日記」の印税を、本業ではないという理由でポンと寄付してしまうところなど本当に心憎いほど気障である。筆者のナショナリズム論と音楽に対する情熱は最終章「スラムでダンス」でクライマックスを迎える。インドの複雑なナショナリズム事情に向けられる筆者の視点は、今後私たちが日本で取り組むべき重要な課題をも示唆しているように思われる。欲を言えば、インドと英国のポストコロニアルな関係にもう少し触れて欲しかったが・・・


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