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ネクスト・マーケット 「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略
C.K.プラハラード
英治出版 刊
発売日 2005-09-01
久しぶりに骨太な本 2005-10-17
教科書的なMBA本に飽きているヒトにはお薦めです。貧困問題に対して、ホワイトバンドなんかと対照的に、
「変に慈善ぶらずに、先入観を捨てて全うなビジネスをやれば解決できる」
というのが斬新でした。
基本的には国際的に資金力がある大企業が対象になってますが
今まで相手にしなかった人たちへの常識をくつがえすという点では、
いろいろな意味で大企業じゃなくても参考になります。
著者のクセとして、文章がちょっとくどい感じはしますが。付属CDのビデオは英語ですが、
WindowsでWMPの最新版なら、日本語の字幕付きでみれますよ。
(巻末に説明あり。WMPでこんなことができるとは知らなかった。。)
常識をくつがえす 2005-10-14
470ページ+CD付の読み応えある一冊。(CDは英語のナレーションまたは字幕のみで、日本語ではありません。)世界における所得階層を構成する経済ピラミッド。その底辺に位置するのがBOP(ボトム・オブ・ザ・ピラミッド)。そこには40億人以上もの人が位置しています。その人々を、『顧客』としてとらえることが本書のテーマです。前半部分で、BOP市場相手に成功する原則を説き、後半部分では、12の実企業(うち3つはCD収録のみ)のケーススタディを行っています。ポイントは、
1.BOPの市場特性をよく理解する
2.イノベーションを起こす
3.貧困層が自ら選択し、自尊心を養う機会を創り出す
こと。1については、今までの常識を疑ってみることが必要です。著者いわく、BOP市場の人々には潜在的購買力があり、ブランド志向もあるとのこと。2については、規模の拡大を前提にする、求められる機能を一から構築する、など、イノベーションの12の原則を説明しています。3が重要な点で、著者の主張が単なる市場原理崇拝ではない点に共感できます。また、開発援助による弊害も克服できます。常識を疑い、マーケットを見つけ、特性・ニーズを調べつくし、『顧客』とWin-Winの関係を築いて行く点は、BOP市場以外にもあてはまることです。随所にいろいろ参考になる記述があり、多くの気付きを与えてくれる内容でした。一読の価値ありです。
MBA必読 2005-10-13
12のケースが収められており、BOP(bottom of the pyramid)でイノベーションを起こした事例が紹介されています。
BOPビジネスチャンスが世界規模の大きなチャンスであることを指摘しています。ビジョンや指導力があれば、50億の巨大なボリュームのマーケットを社会変革を伴って創り出すことが十分可能であることが示唆されています。
ケースでは、先進国政府の経済支援ではなく、民間企業活動や、企業とBOP政府のパートナーシップが、BOP消費者と新しい信頼関係を根気良く築くことの重要さがわかります。BOPでは、社会の価値連鎖が断たれて機能不全状態にあることが貧困の原因であり、企業とBOP双方の意識と社会システムを改革しながら機能不全を解決できれば、消費を顕在化できるのです。ケースは幅広い産業分野に及び、先進国の全産業が既存能力でもアプローチを変えれば成功のチャンスを秘めていることが示唆されます。規模拡大を前提にできる点が先進国の課題と一番異なる、最大の機会です。
この本は、アマルティア・セン論文とあわせて読みたい、刺激的なケースブックでした。MBA必読です。
ケースに学んで、グローバル企業を超えていこう 2005-10-06
企業とNGO/NPO、国家や自治体の連携に使える手法として、
自立分散型の経済に役立つケーススタディが満載。
いわゆるヤクザ的地域中間搾取に代わって企業や地域銀行が地域の自律とつながって豊かになる例もあり、企業とコミュニティ、NPO連携 の持つ可能性がケースを通して見えてくる。ヒント満載。
このノウハウを地域の自律経済や生協的組合の連合が生かすといいのではないかな。だが、副題のとおり、編者というか著者には注意が必要。・市場というものへの無自覚な肯定
・貧困層(Botm of Pyramid)を自律的生産者というより消費者としてとらえている点
・富の多くはローカルではなくグローバルに流れてしまい、生産者・生活者・消費者に還元、循環されない点
・非貨幣経済・コミュニティや文化といった数値化困難な経済を破壊する危険
・環境や生態系のこうむる被害とリスクに関して不十分な点
・貧困が植民地〜搾取経済によって生まれ、構造的に持続している点への指摘不十分など。
ケーススタディそのものは、IT、透明性、中間コスト削減等々、学べます。
DVD付(字幕無し・つけて欲しい)
タイトル以上の内容で価値ある一冊です 2005-09-18
「ネクスト・マーケット」のタイトルで判断してはならない本である。この著者の本質には,マックス・ヴェバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」が脈々と流れていると言える。企業のあるべき姿,企業の存在意義を問いただす一冊であり,キーワードは「イノベーション」であり,顧客ターゲットを「貧困層」にあてている点が,考えさせられる点である。
470ページと大作であるが,理論偏が198ページ,残りが豊富なケースとなっているので,時間のない方でも理論を一機に読み,時間を見つけてはケースを読み,理論の復習に充てるというパターンで読破できます。起業家を志す人にとっては,この本を読み終えた後に,同じシリーズの「プロフェッショナル・アントレプレナー」を読むと,自分の起業に対する信念を再確認する際に,大いに役立つことでしょう。
マーケティング及び財務の重要性が浮き彫りにもなります。必読すべき1冊でしょう。ただ,提示されている図の一部が理解しにくい点が残念です(図式化が上手でないのは,アングロサクソン系の方の欠点なのでしょうね)。
さらに詳しい情報はコチラ≫
C.K.プラハラード
英治出版 刊
発売日 2005-09-01
久しぶりに骨太な本 2005-10-17
教科書的なMBA本に飽きているヒトにはお薦めです。貧困問題に対して、ホワイトバンドなんかと対照的に、
「変に慈善ぶらずに、先入観を捨てて全うなビジネスをやれば解決できる」
というのが斬新でした。
基本的には国際的に資金力がある大企業が対象になってますが
今まで相手にしなかった人たちへの常識をくつがえすという点では、
いろいろな意味で大企業じゃなくても参考になります。
著者のクセとして、文章がちょっとくどい感じはしますが。付属CDのビデオは英語ですが、
WindowsでWMPの最新版なら、日本語の字幕付きでみれますよ。
(巻末に説明あり。WMPでこんなことができるとは知らなかった。。)
常識をくつがえす 2005-10-14
470ページ+CD付の読み応えある一冊。(CDは英語のナレーションまたは字幕のみで、日本語ではありません。)世界における所得階層を構成する経済ピラミッド。その底辺に位置するのがBOP(ボトム・オブ・ザ・ピラミッド)。そこには40億人以上もの人が位置しています。その人々を、『顧客』としてとらえることが本書のテーマです。前半部分で、BOP市場相手に成功する原則を説き、後半部分では、12の実企業(うち3つはCD収録のみ)のケーススタディを行っています。ポイントは、
1.BOPの市場特性をよく理解する
2.イノベーションを起こす
3.貧困層が自ら選択し、自尊心を養う機会を創り出す
こと。1については、今までの常識を疑ってみることが必要です。著者いわく、BOP市場の人々には潜在的購買力があり、ブランド志向もあるとのこと。2については、規模の拡大を前提にする、求められる機能を一から構築する、など、イノベーションの12の原則を説明しています。3が重要な点で、著者の主張が単なる市場原理崇拝ではない点に共感できます。また、開発援助による弊害も克服できます。常識を疑い、マーケットを見つけ、特性・ニーズを調べつくし、『顧客』とWin-Winの関係を築いて行く点は、BOP市場以外にもあてはまることです。随所にいろいろ参考になる記述があり、多くの気付きを与えてくれる内容でした。一読の価値ありです。
MBA必読 2005-10-13
12のケースが収められており、BOP(bottom of the pyramid)でイノベーションを起こした事例が紹介されています。
BOPビジネスチャンスが世界規模の大きなチャンスであることを指摘しています。ビジョンや指導力があれば、50億の巨大なボリュームのマーケットを社会変革を伴って創り出すことが十分可能であることが示唆されています。
ケースでは、先進国政府の経済支援ではなく、民間企業活動や、企業とBOP政府のパートナーシップが、BOP消費者と新しい信頼関係を根気良く築くことの重要さがわかります。BOPでは、社会の価値連鎖が断たれて機能不全状態にあることが貧困の原因であり、企業とBOP双方の意識と社会システムを改革しながら機能不全を解決できれば、消費を顕在化できるのです。ケースは幅広い産業分野に及び、先進国の全産業が既存能力でもアプローチを変えれば成功のチャンスを秘めていることが示唆されます。規模拡大を前提にできる点が先進国の課題と一番異なる、最大の機会です。
この本は、アマルティア・セン論文とあわせて読みたい、刺激的なケースブックでした。MBA必読です。
ケースに学んで、グローバル企業を超えていこう 2005-10-06
企業とNGO/NPO、国家や自治体の連携に使える手法として、
自立分散型の経済に役立つケーススタディが満載。
いわゆるヤクザ的地域中間搾取に代わって企業や地域銀行が地域の自律とつながって豊かになる例もあり、企業とコミュニティ、NPO連携 の持つ可能性がケースを通して見えてくる。ヒント満載。
このノウハウを地域の自律経済や生協的組合の連合が生かすといいのではないかな。だが、副題のとおり、編者というか著者には注意が必要。・市場というものへの無自覚な肯定
・貧困層(Botm of Pyramid)を自律的生産者というより消費者としてとらえている点
・富の多くはローカルではなくグローバルに流れてしまい、生産者・生活者・消費者に還元、循環されない点
・非貨幣経済・コミュニティや文化といった数値化困難な経済を破壊する危険
・環境や生態系のこうむる被害とリスクに関して不十分な点
・貧困が植民地〜搾取経済によって生まれ、構造的に持続している点への指摘不十分など。
ケーススタディそのものは、IT、透明性、中間コスト削減等々、学べます。
DVD付(字幕無し・つけて欲しい)
タイトル以上の内容で価値ある一冊です 2005-09-18
「ネクスト・マーケット」のタイトルで判断してはならない本である。この著者の本質には,マックス・ヴェバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」が脈々と流れていると言える。企業のあるべき姿,企業の存在意義を問いただす一冊であり,キーワードは「イノベーション」であり,顧客ターゲットを「貧困層」にあてている点が,考えさせられる点である。
470ページと大作であるが,理論偏が198ページ,残りが豊富なケースとなっているので,時間のない方でも理論を一機に読み,時間を見つけてはケースを読み,理論の復習に充てるというパターンで読破できます。起業家を志す人にとっては,この本を読み終えた後に,同じシリーズの「プロフェッショナル・アントレプレナー」を読むと,自分の起業に対する信念を再確認する際に,大いに役立つことでしょう。
マーケティング及び財務の重要性が浮き彫りにもなります。必読すべき1冊でしょう。ただ,提示されている図の一部が理解しにくい点が残念です(図式化が上手でないのは,アングロサクソン系の方の欠点なのでしょうね)。
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