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ラダック 懐かしい未来
ヘレナ ノーバーグ・ホッジ
山と溪谷社 刊
発売日 2003-06
著者へレナさん来日講演! 2003-10-03
インド北部、ヒマラヤの辺境ラダック。30年前まで外国人の立ち入りが禁止されていたチベット文化圏のこの地方にも、近代化と開発の波がおしよせています。
70年代に言語人類学者としてラダックに入ったヘレナ・ノバーグ・ホッジさんは、
つつましくも豊かだったラダックの人たちの生活が急速に変わってゆくのを目の当たりにしました。そして、エコロジカルで人間的な暮らしを取り戻すために何ができるのかを住民達とともに模索し、ともに活動してきたのです。グローバル化の荒波の中、地球上のあらゆる場所の人々が、
環境や地域の文塊??を大切にしながら大地とのつながりを取り戻し、幸せで充実した生を営むためにはどうすればいいのか。
ラダックに息づく伝統的な智恵に学びつつ、
持続可能な地域社会を作っていこうとする彼女のビジョンとアプローチは、日本に住む私たちにも大いに参考になるのではないかと考えます。ヘレナさんとともに、「もう一つの未来」の可能性を考え、語り合いましょう。
本当の豊かさとは。。。 2003-09-04
すばらしい本でした。豊かさや、進歩と言う言葉の意味について、
現代のある意味(物質的に)豊かで進歩した生活と、それらの言葉との間にあるギャップに対し、普段漠然と抱いていた違和感の根底にあるものがなんだったのかが、この本を読み進む中で明確にされたような思いです。ラダックでは近代化の波が押し寄せるまで、地域内でほぼ100%の自給率を保ってきました。
必要なものが
可も無く不可も無く
自分たちの力で、手の届く範囲内で手に入れられる生活です。
そこには、本当の豊かさ、自由、誇りがあります。コミュニティーの人と人のつながりは非常に強固で、
それによって得られる安全や安心感は、現代社会の制度としての保証制度などでは到底得られない真の安心と保証で!ょう。そして、そのシステムは途絶えることなく1000年もの間、安定して持続されてきたのです。ラダックのような辺境の地にも、のっぺらぼうの、画一的な開発の波が押し寄せたように、その波はどんなところにも入り込み、世界中がグローバリゼーションの名のもとに多様性を失い、ひとつの経済、文化モデルの下に統制されつつあるように思います。そんな流れの中で、あふれかえる“もの”に溺れるほどに囲まれてはいても、何かが違うと感じつつ生きているわたしたち。今一度、この本を通じて、本当の豊かさとはなんなのか?進歩するとは?
と言うことを考えてみるのもいいのではないかと思います。はっとするような、言葉や、発想に出会えること間違いなしです。むちゃくちゃお奨めします。
さらに詳しい情報はコチラ≫
ヘレナ ノーバーグ・ホッジ
山と溪谷社 刊
発売日 2003-06
著者へレナさん来日講演! 2003-10-03
インド北部、ヒマラヤの辺境ラダック。30年前まで外国人の立ち入りが禁止されていたチベット文化圏のこの地方にも、近代化と開発の波がおしよせています。
70年代に言語人類学者としてラダックに入ったヘレナ・ノバーグ・ホッジさんは、
つつましくも豊かだったラダックの人たちの生活が急速に変わってゆくのを目の当たりにしました。そして、エコロジカルで人間的な暮らしを取り戻すために何ができるのかを住民達とともに模索し、ともに活動してきたのです。グローバル化の荒波の中、地球上のあらゆる場所の人々が、
環境や地域の文塊??を大切にしながら大地とのつながりを取り戻し、幸せで充実した生を営むためにはどうすればいいのか。
ラダックに息づく伝統的な智恵に学びつつ、
持続可能な地域社会を作っていこうとする彼女のビジョンとアプローチは、日本に住む私たちにも大いに参考になるのではないかと考えます。ヘレナさんとともに、「もう一つの未来」の可能性を考え、語り合いましょう。
本当の豊かさとは。。。 2003-09-04
すばらしい本でした。豊かさや、進歩と言う言葉の意味について、
現代のある意味(物質的に)豊かで進歩した生活と、それらの言葉との間にあるギャップに対し、普段漠然と抱いていた違和感の根底にあるものがなんだったのかが、この本を読み進む中で明確にされたような思いです。ラダックでは近代化の波が押し寄せるまで、地域内でほぼ100%の自給率を保ってきました。
必要なものが
可も無く不可も無く
自分たちの力で、手の届く範囲内で手に入れられる生活です。
そこには、本当の豊かさ、自由、誇りがあります。コミュニティーの人と人のつながりは非常に強固で、
それによって得られる安全や安心感は、現代社会の制度としての保証制度などでは到底得られない真の安心と保証で!ょう。そして、そのシステムは途絶えることなく1000年もの間、安定して持続されてきたのです。ラダックのような辺境の地にも、のっぺらぼうの、画一的な開発の波が押し寄せたように、その波はどんなところにも入り込み、世界中がグローバリゼーションの名のもとに多様性を失い、ひとつの経済、文化モデルの下に統制されつつあるように思います。そんな流れの中で、あふれかえる“もの”に溺れるほどに囲まれてはいても、何かが違うと感じつつ生きているわたしたち。今一度、この本を通じて、本当の豊かさとはなんなのか?進歩するとは?
と言うことを考えてみるのもいいのではないかと思います。はっとするような、言葉や、発想に出会えること間違いなしです。むちゃくちゃお奨めします。
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