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投資の行動心理学
ジェイク バーンスタイン
東洋経済新報社 刊
発売日 2003-08
さまざまな投資方法を試しても思ったような成果が上がらないと悩んでいる人は多い。早すぎる利食い、損切りができないで大損、周囲の雑音に惑わされて失敗といった状況を、著者は行動心理学上の問題行動とみる。パブロフの犬の事例解説を読み、診断テストを解き進めていくうちに、使う人間がノイズを入れてしまうことが問題と納得できる。
また、身近なところに悪習があると著者は指摘する。行き当たりばったりでいろいろな方法を試し、時々ランダムに勝つ。これがいかに悪い結果をもたらすか、このランダムな強化の弊害を知らずして投資の勝者にはなれない。損失を飲み食いで憂さ晴らししたり、人に話して慰めを受けることも多いはず。これが自分に間違った報酬を与えてしまっているという指摘も、言われて初めて気がつく。また、行動を起こさないことに対する言い訳と、その結末としての失敗が列挙され、自己の感情との闘いの重要性が理解できる。
第III部の投資家度チェックと、その後に示されるロスカット、スケジュールの作成、ポジティブな生活様式といった具体的な改善方法は極めて実践的な内容となっていて、ここだけ読んでもすぐに役立つ。
本書はトレード手法そのものの解説ではないが、どんな手法を使う際にも、この行動心理学を投資に生かすアプローチは学んでおきたい。また、マーケットの問題は別の問題の兆候という指摘をはじめとして、実生活に役立つ心理学の知識が身につくこともうれしい。(河野幸吾)
投資に限らず、目標達成には必要不可欠な観点 2005-07-24
一般に投資というと、まず儲かる銘柄選びの方法に目が行く。もう少し視野を広げると、建玉操作や資金管理に目が行く。
だが、それらは全て自分の心という大きな土台の上の問題に過ぎず、本当に大事なのはその土台、己の心の管理であることをこの本は示してくれる。具体的な投資法には一切触れていない為、投資に対してどのような実益があるのか、すぐにはわからないかもしれない。だが投資活動を長い目で見れば、この本の示唆している事はとても重要だと思う。自分では自覚しにくい兆候、それらを改善する具体的方策が述べられている。
個人的には、この「自覚しにくい部分」を自覚できた事が大きかった。内容には冗長な部分もあるし、また必ずしも十分な内容だとも思わない。単なる知識としてではなく本当の意味で理解するには、時間も必要だろう。
だが、以上の重要な観点を与えられたので、★4つとした。
実に素晴らしい一冊 2004-05-11
一部賛同できないところはあったが、その部分を差し引いても素晴らしい一冊だった。
この本では、投資家の行動に焦点を当てた分析を行っている。
投資家であれば、この本に書かれていることで、思い当たる節がかなりあると思う。私は、投資家にとって最も重要なのは、投資手法よりも心理面の管理だと思っているが、私と同じような考えを持つ方には是非読んで欲しい。この本を読む前と後で、投資に対する姿勢がかなり前向きに変わった。
心理学の入門書 2004-03-03
この本は投資の本ではなく、心理学開業カウンセラーから、トレーダーに転職した方が書いた「心理学の入門書」です。また、専門用語になってしまいますが、行動心理学専門に書かれた本ではありません。本書のなかでも詳しく解説されていますが、心理学は大きくわけてフロイト伝統心理学派とスキナー行動心理学派に別れます。フロイト伝統心理学はフロイト、ユングなどによって確立されたいわゆる精神分析学的心理学で、幼少期の体験を極めて重視します。米国の精神科開業医及び心理学開業カウンセラーの9割はこの手法をとります。理由は、クライアントを得やすいからです。想像するに著者もこの学派の手法で開業していたのではないかとおもわれます。一方、スキナー行動心理学とは日本ではロシアのパブロフ博士が有名ですので、パブロフ条件反射行動心理学といった方がわかりやすいかもしれません。もちろん、米国ではパブロフ行動心理学派という人はいませんが。内容は条件反射、強化などを主体とした心理学です。著者はさすが大学で心理学を専攻しただけあって、かなり詳しく書いてあります。また、フロイト学派、スキナー学派両方について書いてあります。行動心理学の部分は条件反射の動物実験について詳細に記載してあります。原題の「THE INVESTOR'S QUOTIENT」は本書内に記載されている、投資家向け心理テストのことで、よくあるYES/NOで返答し、YESが1点、NOが0点(もしくはその逆)の点数が与えられ、21点〜28点は○○である、というタイプのアンケートテストです。題名は「心理学専攻投資家がかいた心理学の入門書」が良かったのではないでしょうか。心理学に興味のある人にはとても良い本です!
興味深い内容 2003-10-04
行動心理学の立場から、投資家個人の内面の課題に視点をあて、具体的な対処方法を示した内容。原因を分析するという点でフロイト学派とファンダメンタリストが似ており、表面に現れた現象のみに焦点をあてるという点で行動心理学とテクニカル分析が似ているという指摘は面白かった。本書で述べられている行動心理学の内容は基本的なものであり、投資に限らず様々な分野、状況であてはまるものである。
例えば、トレーディングシステム(自分なりのルールでもいい)に従うことや記録をつけることを推奨しているが、これは経験的にも投資のパフォーマンスを向上させるのに確実に役立つと感じる。自分自身をよく知ることは簡単なようで難しい。本書をじっくり読み込んで、もう一度自分自身の強さ、弱さを!認識してみるのは、投資のみならず人生をより有意義にするために役立つように思う。
さらに詳しい情報はコチラ≫
ジェイク バーンスタイン
東洋経済新報社 刊
発売日 2003-08
さまざまな投資方法を試しても思ったような成果が上がらないと悩んでいる人は多い。早すぎる利食い、損切りができないで大損、周囲の雑音に惑わされて失敗といった状況を、著者は行動心理学上の問題行動とみる。パブロフの犬の事例解説を読み、診断テストを解き進めていくうちに、使う人間がノイズを入れてしまうことが問題と納得できる。
また、身近なところに悪習があると著者は指摘する。行き当たりばったりでいろいろな方法を試し、時々ランダムに勝つ。これがいかに悪い結果をもたらすか、このランダムな強化の弊害を知らずして投資の勝者にはなれない。損失を飲み食いで憂さ晴らししたり、人に話して慰めを受けることも多いはず。これが自分に間違った報酬を与えてしまっているという指摘も、言われて初めて気がつく。また、行動を起こさないことに対する言い訳と、その結末としての失敗が列挙され、自己の感情との闘いの重要性が理解できる。
第III部の投資家度チェックと、その後に示されるロスカット、スケジュールの作成、ポジティブな生活様式といった具体的な改善方法は極めて実践的な内容となっていて、ここだけ読んでもすぐに役立つ。
本書はトレード手法そのものの解説ではないが、どんな手法を使う際にも、この行動心理学を投資に生かすアプローチは学んでおきたい。また、マーケットの問題は別の問題の兆候という指摘をはじめとして、実生活に役立つ心理学の知識が身につくこともうれしい。(河野幸吾)
投資に限らず、目標達成には必要不可欠な観点 2005-07-24
一般に投資というと、まず儲かる銘柄選びの方法に目が行く。もう少し視野を広げると、建玉操作や資金管理に目が行く。
だが、それらは全て自分の心という大きな土台の上の問題に過ぎず、本当に大事なのはその土台、己の心の管理であることをこの本は示してくれる。具体的な投資法には一切触れていない為、投資に対してどのような実益があるのか、すぐにはわからないかもしれない。だが投資活動を長い目で見れば、この本の示唆している事はとても重要だと思う。自分では自覚しにくい兆候、それらを改善する具体的方策が述べられている。
個人的には、この「自覚しにくい部分」を自覚できた事が大きかった。内容には冗長な部分もあるし、また必ずしも十分な内容だとも思わない。単なる知識としてではなく本当の意味で理解するには、時間も必要だろう。
だが、以上の重要な観点を与えられたので、★4つとした。
実に素晴らしい一冊 2004-05-11
一部賛同できないところはあったが、その部分を差し引いても素晴らしい一冊だった。
この本では、投資家の行動に焦点を当てた分析を行っている。
投資家であれば、この本に書かれていることで、思い当たる節がかなりあると思う。私は、投資家にとって最も重要なのは、投資手法よりも心理面の管理だと思っているが、私と同じような考えを持つ方には是非読んで欲しい。この本を読む前と後で、投資に対する姿勢がかなり前向きに変わった。
心理学の入門書 2004-03-03
この本は投資の本ではなく、心理学開業カウンセラーから、トレーダーに転職した方が書いた「心理学の入門書」です。また、専門用語になってしまいますが、行動心理学専門に書かれた本ではありません。本書のなかでも詳しく解説されていますが、心理学は大きくわけてフロイト伝統心理学派とスキナー行動心理学派に別れます。フロイト伝統心理学はフロイト、ユングなどによって確立されたいわゆる精神分析学的心理学で、幼少期の体験を極めて重視します。米国の精神科開業医及び心理学開業カウンセラーの9割はこの手法をとります。理由は、クライアントを得やすいからです。想像するに著者もこの学派の手法で開業していたのではないかとおもわれます。一方、スキナー行動心理学とは日本ではロシアのパブロフ博士が有名ですので、パブロフ条件反射行動心理学といった方がわかりやすいかもしれません。もちろん、米国ではパブロフ行動心理学派という人はいませんが。内容は条件反射、強化などを主体とした心理学です。著者はさすが大学で心理学を専攻しただけあって、かなり詳しく書いてあります。また、フロイト学派、スキナー学派両方について書いてあります。行動心理学の部分は条件反射の動物実験について詳細に記載してあります。原題の「THE INVESTOR'S QUOTIENT」は本書内に記載されている、投資家向け心理テストのことで、よくあるYES/NOで返答し、YESが1点、NOが0点(もしくはその逆)の点数が与えられ、21点〜28点は○○である、というタイプのアンケートテストです。題名は「心理学専攻投資家がかいた心理学の入門書」が良かったのではないでしょうか。心理学に興味のある人にはとても良い本です!
興味深い内容 2003-10-04
行動心理学の立場から、投資家個人の内面の課題に視点をあて、具体的な対処方法を示した内容。原因を分析するという点でフロイト学派とファンダメンタリストが似ており、表面に現れた現象のみに焦点をあてるという点で行動心理学とテクニカル分析が似ているという指摘は面白かった。本書で述べられている行動心理学の内容は基本的なものであり、投資に限らず様々な分野、状況であてはまるものである。
例えば、トレーディングシステム(自分なりのルールでもいい)に従うことや記録をつけることを推奨しているが、これは経験的にも投資のパフォーマンスを向上させるのに確実に役立つと感じる。自分自身をよく知ることは簡単なようで難しい。本書をじっくり読み込んで、もう一度自分自身の強さ、弱さを!認識してみるのは、投資のみならず人生をより有意義にするために役立つように思う。
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